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「神だと? ああ、存在しているさ。揃いも揃って邪神だがな」 ――斑鳩セツナ、神について問われ |
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今回は六堂さんについて解説しちゃうよー |
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そう。 |
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うわ、テンション低っ。 |
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そんなことはない。 いつもと同じ。 |
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つまり低いんじゃん。 |
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……そうかもしれない。 |
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そうかも、とかじゃなくてそうなんだよ。 |
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そう… |
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そうだよ。 |
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でさー、大きな問題が一つあるんだよねー |
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なにが問題……? |
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ボク、六堂さんの素性とか何も知らないんだけど…… |
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私も知らない。 |
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ダメじゃん。 |
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大丈夫。 こんなこともあろうかと宝鏡さんからカンニングペーパーを借りてきた。 |
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こんなこともあろうかと、って神凪さんに一番似合わない台詞だと思うなー |
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私もそう思う。 |
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つまり宝鏡さんがこんなこともあろうかと神凪さんにメモを渡したんじゃないの? |
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…… |
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ばれた。 |
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春風さんはバカと聞いていたのに驚きの推理力…… |
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バレないほうがおかしいから。 |
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じゃあさ、カンペあるならそのまま読み上げれば? |
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そうする。 |
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…… |
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……… |
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どうしたのさ。 |
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『六堂の素性はわらわもよくしらん』と書いてある。 |
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やっぱりダメじゃん。 |
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まだ諦めるのは早い…… ちゃんと続きがある。 |
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どれどれ。 |
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『六堂はおそらく人間』 |
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意味がわからない。 |
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ということはあれかな。 宝鏡さんは六堂さんが人間じゃない可能性も考えていたんじゃないの。 一皮剥くと昆虫とか魚類とか…… |
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驚きの推理力… |
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いや、冗談だから! |
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まー、おそらく人間ということは神様でもないんだろうね。 |
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神様…? |
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美澤さんはたまに見掛けるって言ってたよ。 とりあえずそんな与太話はいいからさ、他には何か書いてないの? |
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書いてある。 『六堂は武装の使用者ではあるが管理者ではない』 |
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それは意味がよくわからないかな…… そんなの当然といえば当然だし。 |
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そう…なの? |
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だってそうじゃん。 ボクたちの武装はボクたちが使っているけど、だからといってボクたちの私物ではないでしょ? 私物で戦ってるのはそれこそ宝鏡さんくらいじゃないかなあ。 |
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なるほど。 春風さんは頭がいい。 |
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んー…… もしかすると六堂さんの武装って複数の人がバラバラに使えるのかな。 コンピュータの使用権限とかそういうノリで。 それなら意味は通るよね? |
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なるほど… 春風さんばバカと聞いていたのに驚きの推理力…… |
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えへへ。 |
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でも冴えている春風さんなんて嘘っぽい… 春風さんは何かインチキをしている。 |
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… |
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たとえば別のカンニングペーパーを持ってるとか。 |
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…… |
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ばれた。 |
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バレないほうがおかしいと思う。 |