「おぬし…、その歳でよくぞそこまで…。おもしろい」 ――過去、アイに向けられたメイの驚愕 |
すごーい、圧勝だったねー。 被弾ゼロ? |
くらう理由が無い…。 |
はー、生傷絶えない人もいるのにねー。 |
聞こえてるわよ…。 悪かったわね、そういう戦闘スタイルなのよ。 |
で、国家企業法廷執行局のエンフォーサーさん。 今回のヴァルフォースでは何が賭かってたの? |
小国同士が争ってた、とある島の領有権。 |
エンフォーサー? |
国家企業法廷執行局の、武力執行員のことよ。 神凪はその一人。 |
あれ? なんで小国同士の喧嘩に、神凪さんが割り込むの? 普通、その喧嘩している国同士がヴァルフォースするんだよね? |
片方…。今日わたしがやっつけた方の国…。 主張が滅茶苦茶だったから…。 |
領土紛争地帯なのに、勝手に軍事基地建てるとか…。 |
あまりに理不尽な場合、法廷が代わりに戦ってくれるのよ。 逆に言えば、勝てばどんな言いがかりでも通るって状況はヴァルフォースの権威を落とすしね。 |
小国にしてみれば、正義の味方様々ってわけ。 |
……照れる。 |
(何かトゲがあるように聞こえたんだけどなぁ…?) |
おうおう、美澤よ。 お前んところも最近たいがいじゃぞ。 |
あら、こんにちは。 |
こんにちはー! |
あたしは政治的なことはいまいち分かりませんよ。 所詮はしがない学生ですので。 |
そうじゃろうな。 まぁ、おぬしのところも、ヴァルフォース的な意味では大国よ。 少しは小国いじめを自重せんと…。くくっ、神凪と戦うハメになるぞ? |
げぇ…。 あたし、そもそもその小国いじめにも参加したくないんですけど…。 青春を謳歌したい…。 |
宝鏡さんって、国家企業法廷なんたらの偉い人…ですよね? |
ん?そうじゃが? |
そっかー、じゃあ宝鏡さんが国家企業なんたらの長官で、神凪さんはレッドだね! |
わはは、なるほどそりゃいいわ。 |
…レッド。 |
くくくっ…、本当に春風は愉快な奴じゃのう。 ではそのうち、春風もピンクとして参加してもらうことにするかのう。 |
あれ?ボクは国家なんたらのエンフォーサー?じゃないよ? |
ああ、そうなんじゃが、おぬしも神凪と轡を並べることもある。 次回はそのあたりも説明してやろう。 |
はーい、よろしくお願いします。なんたらの長官殿! |